施設にいる高齢者に対して行うレクリエーションには、きちんとした目的があります。
レクリエーションの効果として望めるのは、気分を向上させ生活に楽しみをもたらし、自信と張り合いを与える事。さらに体の機能訓練にもうってつけであり、継続的に他者とのコミュニケーションを図ることで、生きる意欲にも繋がります。
特にコミュニケーションはお互いの心身に良い影響を与え、高齢者自身の力を高め生活の質を向上させてくれます。
また、レクリエーションは認知症を患っている高齢者にも効果的です。初期の認知症の方の多くは自分の症状を自覚し、絶望や不安を感じているものです。
そんな中、レクリエーションをすることは否定的な思いを和らげることに繋がり、まだ自分にも沢山の能力があり新しい楽しみを見つける事が出来ると言う自信を取り戻すきっかけになります。
もし、認知症の方に本格的なトレーニングを実施するとなると、さらに自信が消失しそうな気がして負担に感じやすいもの。しかし遊び感覚で楽しめるレクリエーションなら、気軽に取り組めるというメリットがあります。
認知症の方は、症状を知られたくない、迷惑を掛けたくないなどの理由で地域社会との人付き合いを自ら断ってしまう事が多いものですが、レクリエーションなら自然に人間関係を築く事が出来ます。
認知症の方にレクリエーションを楽しんでもらうためには、ひとりひとりの興味やこれまでの経験、特技を生かせる内容を取り入れて脳を疲れさせないようにする工夫が必要です。そして作品を残したり映像や写真に楽しんでいる様子を収めたりする事で、大切な記憶として留めておけるようにする事も重要です。
人は老化すると、自然に体が動かしにくくなり、人と会うのも億劫になり、結果的に一人で不安を抱えてしまいがちです。そんな方たちに対し、レクリエーションは必要不可欠です。高齢者の心身を健康にするレクリエーションはただの遊びと思われがちですが、計り知れない可能性を秘めていると言っても過言ではありません。
介護の世界に入り、高齢者たちの幸せな日常を作りたいと考えるのであれば、まずレクリエーションの重要性を知り、どんな遊びが人気があるのかを調べてみしましょう。
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